血管内治療について その2

前回の続きからです。

血管内治療で何をやりたいか、と考えて俺が見つけた答えは血栓回収でした。脳梗塞の治療としてはtPAが国試でも最近よく聞かれます。ですがtPAは適応が限られていて開通率がそれほど高くないそうです(3時間以内の投与で予後良好が1/3くらい)。対して血栓回収はtPAより施行が遅くても高い開通率です。今後重要な治療法になると俺は思っています。

脳卒中の半数以上は脳梗塞です。大学に入院する患者はSAHが多いのであまり分かりませんが脳梗塞の発症数はSAHの3倍以上です。そして市中の病院の脳外科の入院患者はほとんど脳梗塞です。

市中病院で寝たきりの脳梗塞慢性期の患者をみて、何とかならないのかなと俺は思っていました。外科なのに手術しない入院患者ばっかりみてるんです。だからやりたいことと言われて真っ先に思いついたのが血栓回収でした。

ここまで語って血栓回収を実際に見たことは無いんですが、血栓回収を受けた患者は1度見ました。本当に脳梗塞が起きたのかと思うくらい神経機能障害がなく、今まで麻痺や寝たきりの患者をたくさん見てきたのでその結果を見て感動しました。

なのでつい最近まで血栓回収をずっとやりたいと思ってました。