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大学研修の利点 ①救急当直について

大学で1年研修して感じた大学研修の利点を書き起こしてみようと思います。

 

救急当直について

 当直システムは病院によって違いますが、大学は17時-8時です。大体一晩でみるのはwalk inが3-4人、救急車が1-2台くらいです。多くても10人以上来るのはまれです。なぜ少ないかというと、初診が少ないのと、小児科、産婦人科、眼科、耳鼻科などの患者は直接その科の当直医がみることになっているからです。救急当直を経験したことのない学生の頃や駆け出しの頃は救急患者をたくさん見たいと思ったりもしますが、実際経験してみるとほぼ全員考えが変わると思います。救急に来る症例はほとんどが「しょうもない」「つまらない」症例です。指切ったとか、明らかに風邪・インフル、泥酔患者、Pの常連など。たまに面白い症例も来ますが、こういう症例ばっかりだとだんだん流れ作業になっていきます。3次救急の大学でこうなので、市中病院はさらに薄めて増やした感じだと思います。

 大学では救急当直と科当直をあわせて月4回と決められています。科当直というのは回っている科が救急などからコンサルトを受けたときに担当の先生と一緒に見に行くというもので、ほぼ呼ばれません。救急当直を月1回しか入らないということも可能なのです。俺は1年目は月4回救急に入っていましたが、2年目から飽きてきて月1-2回にしています。

 そして、救急当直は救急科と各科割当(主に3年目の先生)で回しているので研修医が入らない日があってもよいことになっています。なので当直の日をある程度選ぶことができます。俺は金・土の夜は全部入らないようにしています。都合が悪い日があっても他の研修医に頼んで変わってもらう、ということが必要なくて自分で別の日に移動できます。一番の利点は、連休中の日当直も入らなくてよいことです。今年のGWは普通に10連休とり、年末年始も完全休みでした。

 連休の救急は地獄です。開業医が休みになるためしょうもない症例が爆発します。市中では1日200人とか来たりするらしいです。これに入らなくていいことがどれだけ恵まれているかは他の研修医のみなさんはお分かりになられると思います。

 かといって市中の救急外来を経験せずに研修を終えるのも経験不足になると思うので、そこはたすきで補うということです。まだ回ってないですが、半年でも市中の救急外来を経験すれば十分じゃないかと思っています。救急外来での成長はわりと早い時期に天井が見えてくると思うので、2年も頑張る必要はないかなと思います。

 最後に悪いところを挙げるとすると、下手に寝れてしまうせいで科によっては当直明けが休みじゃない場合があることです。寝れた日はいいですが2時間おきに患者が来たりすることもあるので翌日辛いときがあります。

 

1つ目から長くなってしまったので一度ここで上げます。