痛み刺激のとり方
JCS、GCSを取る際にレベルによっては患者に痛み刺激を与える場合があります。
今回は痛み刺激をどこでとるか、というお話です。
去年臨床配属で二外か脳外の先生に教えてもらった内容なのでBSLで聞いたことがあるかもしれません。
痛み刺激をとれる場所は3か所あります。
1.指の先端(爪)
2.胸骨
3.僧帽筋
痛み刺激に適した条件として、「適切な痛みを与えても痕が残らない」ことが必要です。
痛みが弱すぎてもダメだし、患者の身体に傷跡を残すと問題になる(ことがある)からです。
爪の圧迫は一番行われていて簡便です。欠点としては強めに押さないと痛くないこと、モニター類が装着されているとやや取りにくいことかなと思います。
胸骨を拳でグリグリするのはこの中で一番痛いと思います。ただ、見た目がいじめているように見えるので、周囲に家族がいる場合はやりにくいです。
俺のおすすめは3の僧帽筋です。方法は親指と人差し指で僧帽筋をつまむだけです。自分にやってみてください。意外と痛いんですよね。
見た目がスマートで慣れるとすばやく取れるので救急搬送時などぜひやってみてください。