血管内治療について その2

前回の続きからです。

血管内治療で何をやりたいか、と考えて俺が見つけた答えは血栓回収でした。脳梗塞の治療としてはtPAが国試でも最近よく聞かれます。ですがtPAは適応が限られていて開通率がそれほど高くないそうです(3時間以内の投与で予後良好が1/3くらい)。対して血栓回収はtPAより施行が遅くても高い開通率です。今後重要な治療法になると俺は思っています。

脳卒中の半数以上は脳梗塞です。大学に入院する患者はSAHが多いのであまり分かりませんが脳梗塞の発症数はSAHの3倍以上です。そして市中の病院の脳外科の入院患者はほとんど脳梗塞です。

市中病院で寝たきりの脳梗塞慢性期の患者をみて、何とかならないのかなと俺は思っていました。外科なのに手術しない入院患者ばっかりみてるんです。だからやりたいことと言われて真っ先に思いついたのが血栓回収でした。

ここまで語って血栓回収を実際に見たことは無いんですが、血栓回収を受けた患者は1度見ました。本当に脳梗塞が起きたのかと思うくらい神経機能障害がなく、今まで麻痺や寝たきりの患者をたくさん見てきたのでその結果を見て感動しました。

なのでつい最近まで血栓回収をずっとやりたいと思ってました。

勉強について アンチビデオ講座

医学部の同級生の9割以上はメック、テコムといったビデオ講座を契約しています。大学入試でも予備校の授業をVODで見れるサービスがありますが、それの医師国試版です。

俺は高校時代にVODの予備校に通っていて、その経験からビデオ講座の必要性を感じなかったので契約しませんでした。

高校でみたものでひどかったのは、映像の8割が時計が映っているだけでその時間に自力で覚えるという英単語講座です。他の講座はそこまで悪質ではありませんでしたが、結局予備校は人気職なので内容よりキャラクターで勝負してる感じでした。

大学のビデオ講座の話に戻りますがVODの性質上、講義内容は誰が見ても理解できるように作られています。しかし受講する時期には同じ内容をCBTなどで一度勉強しているので、どうしてもリマインドが多くなってしまいます。そしてかかる時間は見る前の理解度に関わらず同じです。そう考えると受講するのは無駄じゃないかなあと思います。しかもビデオ講座ってなぜか眠くなるんですよね。あとは今までの自分の勉強方法を変えたくなかったのもあります。

大学から補助が出るとはいえ、数万円払うんだったら教科書や問題集買った方がましかなと思います。受講と同じ時間で自分で勉強した方が効率よくできます。講座料金を自分が払うと思ったら、みなさん受講しますか。俺はいらないかなと思いました。

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心因性のてんかん発作

先日、てんかんの講演会で聞いた話ですが、

心因性てんかん発作の見分け方は発作時の閉眼で、目をぎゅっと瞑っているときは心因性の可能性があるそうです。舌を噛まない、もあったと思います。

また、解離性障害の不随意運動の特徴では

!他者の抑制で振戦の振幅が増大する

!不随意運動の出現していない肢に一定のリズムで随意運動させると不随意運動のリズムが同期する

などがあるそうです。(金芳堂 脳神経外科学)

心因性といっても、本人はわざとやっているのでは無いというのは重要です。

不適切な治療をしないように覚えておきたいです。

 

中学2年の修学旅行で沖縄に行った時の話です。

俺は2日目に熱を出してしまって、沖縄の病院に入院したんですが、そこでせん妄をおこしました。

知らない病院で点滴繋がれてるのが怖くて、立ち上がって多分点滴を抜いたと思います。

ここどこだろうと思っていたら人がやってきて、何人かで押さえつけられました。

そうなるとますます怖くて、でも力は敵わないから全身で暴れてけいれんみたいな動きをして抵抗しましたが、それ以降の記憶がありません。

たぶん鎮静させられたんだと思いますが、けいれんで髄膜炎か何かを疑われたのか腰椎穿刺までされたそうです。起きたら腰が痛かったです。

もしその場にいた人が本当のけいれんじゃないと見抜いていたら、刺されることは無かったのかなと最初の話を聞いて思いました。

俺の教訓は病院で暴れると余計面倒なことになる、というところです。

sb.

勉強について その3

勉強には理解と記憶の2つのターンがあると書きました。

今回は理解の仕方についてです。

理解するための方法としては2つあります。

講義と読です。俺は読む方に重点を置いています。

講義の良い所は記憶に繋がりやすいことと、要点を押さえられることです。その代わりに、内容は講師に依存してしまうので深く勉強したい時やレベルに合っていない時は不向きです。

つまり講義は初学者には良い方法といえます。

読について、講義と同じ内容を勉強する場合は読んだ方が早く理解できます。しかし大事な所が分からないと余計な労力をかけることになります。また、情報量は講義と比較して段違いです。

したがって講義で要点を押さえたら、読んで補完していくのがいいと思います。

 

そこで何を読むかですが、きれいにまとまっているもの(医学生でいえば病みえ)より詳しく解説してくれているもの(俺はSTEP派です)がいいと思います。

まとめは覚える時に使います。理解するためには解説がしっかり書いてある方がいいです。

読む際に、俺は通読します。マニアックな難しい話でも、一度読んだことがあるか無いかで次に聞いた時の入りが全く違うからです。他の人と差がつくのはここです。

自分が理解したいレベルに合った本を選んで通読します。全員同じものをやったら頭が良い人が勝ちます。頭が良い人に負けないためには違うものを読んで他の人が聞いたこともないような知識を得る必要があるのです。

 

医学生の勉強では、みんなと同じことをしろと言われます。病みえ買って、ビデオ講座見て、イヤーノート買って、クエバンと過去問を解く。

試験に受かるためなら確かに同じことをやれば受かります。でもそれだけじゃ力になってないと思います。医者になってから勉強すればいい、かもしれません。でも今勉強してる人は医者になってからも勉強し続けるので、学生のうちに差がついたらもう追いつけないと思います。

本当にそれでいいのか。そう思う自分が中にいて、俺は勉強をしています。

sb.

勉強について その2

今回は勉強の補足的な事について話します。

 

1.机の上が散らかっている時は、頭の中も散らかっている。

机の上に教科書やらプリントを大量に広げて勉強しても、気が散るだけです。

必要なものは2つだけです。理解するものと記憶するもの。例えば参考書と問題集。これらはひとつずつで十分です。終わったら、新しいのを出します。

今使わないものは鞄に閉まっておきます。

勉強はシンプルに。

 

2.スケジュールを管理する

試験の度に落ちるんじゃないかと不安になる人がいます。それは目標を設定して勉強できていないからだと思います。

どれくらいやればいいのか分かってないから不安になります。

まず過去問を解くなりして、到達すべきレベルを知ります。そうしたらどれくらい勉強したらいいか分かります。

1日にできる量を考えて余裕を持って分配すると、いつから始めればいいか決まります。

あとは予定を達成していけていれば不安になる必要はないはずです。

 

3.眠って賢くなる

睡眠が記憶に重要なのはご存知だと思います。

俺は試験前ほど寝ます。10時間でも、寝たいだけ寝ます。

寝ないと覚えられないし、眠い頭で勉強しても進みません。

徹夜で勉強とか、睡眠時間削って勉強というのは本末転倒だと思います。

 

4.カフェインは諸刃の剣

睡眠に関連して、勉強する時にカフェインを摂る人も多いと思います。

 俺はカフェインを控えています。過剰、依存、それに反動があるからです。

過剰はエナジードリンクなんかは特にそうで、効きすぎて頭が暴走状態になってしまってわけがわからなくなります。目は覚めますが効率が落ちます。

依存は覚醒をカフェインに頼ってしまっているせいで、カフェインがないと覚醒を維持できない状態です。

反動はカフェインが切れた時にきます。ブーストをかけてもその後にぼーっとする時間があったら結局効率は上がってません。

 眠くなったら寝ていいと思います。寝るのも勉強のうちです。

 

5.カフェインなしで集中する方法を見つける

俺は勉強する時に軽く息こらえをしています。

友人が息を止めながら勉強していることがあると言っていて、自分もやっていることに気づきました。そして思いました、集中している時に無意識にやってることをあえて意識してやると集中を自分で誘発できるんじゃないか。

一応原理を考えました。

原理1、息を止めると血中の二酸化炭素濃度が上がり、それに反応して脳血流が増える。

原理2、バルサルバ反射で自律神経が刺激される。

正しいかは分かりませんが自分を納得させられればプラセボ効果も期待できると思います。

 

以上です。次回から勉強の方法について少し話していきます。sbmt.

血管内治療について その1

俺が初めて血管内治療を知ったのは大学3年でした。

基礎配属で脳専門病院の病理部に行って、そこのカンファレンスで。

まだ臨床の勉強もしていなくて、クリッピングすら知らなかったのでこんな治療があるんだ、という感じでした。

その時に連れて行ってもらった学会でもらった慈恵の先生の名刺にも脳血管内治療専門医と書いてあって、ふーんと思っていたくらい。

その後4年生の臨床の授業で再会し、ISAT、BRATの話を聞き感動すると共に血管内治療に大きな可能性を感じました。

それからずっと血管内治療をやりたいと思っていて、5年生の夏に慈恵の脳外科に見学に行きました。

残念ながら前に名刺を頂いた先生には会えませんでしたが、血管内治療は見れました。

やっていたのは未破裂の動脈瘤でしたが、驚いたのは人の多さです。

見たのは未破裂の動脈瘤でしたが若い先生がやっていました。人が多くても若い先生ができるだけの件数があるということです。

夜に新橋のバーに連れて行ってもらって、3年目の先生に言われました。

血管内治療やりたいって言うけど、血管内治療で何がやりたいの?血管内治療できるのは当たり前のことだよ、と。

正直何も答えられませんでした。俺の大学では血管内治療をやっているのは専門医とったばかりの1人だけだったので、血管内治療をやるだけで特別だと思って俺は目標にしていました。

人数も件数も多い慈恵の先生の言葉は深く心に刺さりました。

それから、血管内治療で何をやりたいか、を考えるようになりました。

続く。sbmt.

勉強について その1

最初に書こうと思ったことは勉強について。

勉強したことがない人はいません。

誰でも語ることができます。

でも勉強の仕方は人それぞれです。

今日は俺の勉強について話します。

 

1番大事だと思うのは、勉強する時の明るさです。

学校の教室は、明るさを一定以上に保つように法律で決められています。

教室の蛍光灯は普通のお家の蛍光灯とは電力が違います。

お家の蛍光灯は、生活には十分な明るさでも勉強には不十分なのです。

勉強の基本は読むことですが、明るくないとすらすら読めません。

教室ほど明るい屋内はないので、明るい所=勉強する場所と身体が認識しているため、明るい場所は勉強モードに切り替えやすく集中できます。

だから、元々明るさをクリアしている教室や自習室は勉強に適しています。

家で勉強するときは部屋の明かりでは足りないので勉強机についているようなライトを必ず使いましょう。少しはマシになります。

 

勉強は大きく分けると理解と記憶の2つのターンがあります。よくインプット、アウトプットが語られますがそれは記憶の方法の話です。

明るさが特に重要なのが理解です。

理解する時、必ず本を読みます。この時の明るさが理解の効率を決めます。

テレビで「勉強はどこでもできる」と言っている人がいましたがあれは記憶の話で理解は適した環境でないとできません。

理解だけは、机に向かってやらなくちゃいけません。すきま時間では本を読んで理解するのに重要な連続性を保てません。

 

今回はこの辺で。まとめると、

勉強は理解と記憶。

特に理解は明るいところでやろう。

 

勉強の方法についてもそのうち書きますが、次回は勉強する際の環境について書こうと思います。

sebamata.